2003年の国Ⅰ官庁訪問日記「第9話」



2003年6月25日(水) 〜官庁訪問5日目&郵政公社総合職1次試験の合格発表〜
B庁二回目の訪問。
この日はきちんと6時頃に起きて、遅刻せずにB庁に到着。
前回は三人と面接したのだが、今日は何人と面接することになるのだろう。


前回と同じ訪問者が、何人かいる。一方で、今回初めて見る人も何人かいる。
このB庁は、相変わらず激戦区みたいだな。
どうやったら、この激戦区を勝ち抜けるんだろう?
とりあえず、面接でインパクトのあることを言わないとなぁ……。


さてさて、12時となってお昼ごはんの時間。
とりあえず一時間の休み時間を与えられる。
俺は午前中に一回しか面接できなかった……。
早い人は、午前中だけで三回ぐらい面接してるけど、この差は何なんだろう?
ひょっとして、すでに俺は一軍ではないのだろうか?
何か、またもや嫌な予感がする。もう俺に逆転は不可能なのか?
何としてでも、一軍に戻らなければ!
必死になって、お昼ご飯を食べながら良い台詞を探した。
「B庁に入庁して、日本と国民の安全と財産を守りたいんです!」
そうだ、これだ!これしかない!


そして、午後の拘束再開!
3時くらいに、ついにこの日二回目の面接に呼ばれる。
何かやたら、不機嫌そうな人が出てきた……。
面接官:「うん、△▽君。君は何故B庁を志望しとるんや?」
   俺:「B庁に入庁して、日本と国民の安全と財産を守りたいんです!」
面接官:「……ふぅん。じゃ、頑張ってね。」
……と、これだけで面接が終わってしまった。たった、二言だけかよ?!
この時、俺は悟った。もうこりゃB庁もダメだ。
こんなにすぐに終わった面接は、初めてだし
多分、あまりにうそ臭い台詞で完全に切られたに違いない。
「あぁサヨナラ、B庁。」失意のどん底で、再び時間だけが過ぎていく。
早い人は、この日だけで7人、8人と面接しているみたいだ。


午後7時、俺はようやくこの日3人目の面接官と面接。
一通り、B庁への志望動機を主張した後
面接官:「ところで△▽君、二次試験はどうだい?二次合格できそうかい?」
俺   :「わかりません。自分なりに一生懸命頑張ったつもりです。」
      ただ、一次試験の結果があまり良くなかったので
      二次試験で相当の大逆転を起こさないと
      合格は難しいと思ってます。
      神のみぞ知るってところですかね?」
面接官:「……君は、多分合格してると思うよ。
      まぁ、もし二次合格したら連絡をくれ。
      僕は君からの連絡を待っているよ。」
って感じで、面接が終わった。
そうだよなぁ。
二次合格しないと、この官庁訪問の意味がまるでなくなるんだよな……。
っていうか、自分の憶測で「合格してると思うよ」とか
「君からの連絡を待っている」なんていうのは、やめてくれ!
ちょっとだけ、期待しちゃうじゃないか!(笑)
とりあえず、ほのかな期待と共にこの日は終了!


家に帰ると、郵便受けに何か大きな書類が挟まっている。
「?!」
あっ、そうか。確か今日は郵政公社総合職の1次合格発表だったっけか?
大きな書類ってことは、合格なのか?
早速書類を開いてみると……
「合格おめでとうございます」との文字が!
マジで?!
その他、業務説明会等の場所や時間が明記してあるけど
とりあえず国Ⅰ内々定解禁日より遅くて助かった……。
もし国Ⅰ内々定が出なかったら、ちょっと考えてみよう。
とりあえず、今は国Ⅰに集中だ。


→第10話〜業務説明期間最終日〜に続く!