港区飯倉小学校廃校問題



参考リンク1
参考リンク2
これもまた、どちらの主張もよくわかる問題だよなぁ……。
近隣住民から文句が出るのもわかるし
行政側の考えることもわかる。
とりあえずまとめるとこんな感じかな?

東京都港区の飯倉小学校は、
東京タワーのふもとにある都心の真ん中にある小学校。
近年児童数は減少していて、今年度の全校児童数はわずか36人。
港区の教育委員会は、この飯倉小学校の廃校を検討していて
去年の7月、委員会は保護者に廃校を前提としない話し合いの機会を持った。
しかしながら、わずか一ヵ月後の8月に委員会は
飯倉小学校をこの3月で廃校することで結論を出す。
先日の港区議会の多数決で、飯倉小学校の廃校案は15対15の賛成反対同数。
議長採決により、この廃校案は議会を通ってしまい
正式に飯倉小学校は、この3月で廃校になる見通し。
現在保護者や近隣住民は、港区に対して大きな不信感を抱いている。

しっかし、港区の決定は急すぎるような気がするのは俺だけか?
「在校生が全員卒業したら廃校」ならまだしも、
今年度廃校を決定して、もう4月には飯倉小学校がなくなるってのは
さすがにやりすぎだろ?
それも、保護者や近隣住民との話し合いも
「廃校は前提としていない」ながらも
おそらく、すでにほぼ結論が出てたんじゃないかなと思うんだけどなぁ……。
港区の財政状態も、かなり厳しいのだろうし廃校もやむなしと思うけど
もうちょっと住民に反感を持たれないような対応ができないものかね?(笑)


港区は特色ある学校作りを推進して
飯倉小学校の「少人数学級」の方針を認めていた。
この飯倉小学校の方針に惹かれて、校区外からも通ってくる児童もいる。
(逆に飯倉小学校の校区内の児童も
 結構な数が校区外の小学校に行っている事実も無視できないとは思うが)
確かに、コストがかかりすぎるというデメリットもあるだろうけど
こういう公立学校が区に1つぐらいあってもいいんじゃないの?
まぁそんなこと言ってられないぐらい、
区の財政状況もヤバイんだろうけどさ……。(笑)


保護者や近隣住人には
「コストがどうのこうのの問題じゃない。
 あまりに少人数の教育は、逆に児童の成長に良くない。」
って言ってるらしいんだよね。
この台詞、確かに後半は的を得ていると思う。
ただ明らかに、前半はうそくさい。
コストの問題も、当然考えなきゃいけない大きな要素なんだから
「こんな小さい学校を維持できるほど、港区も楽じゃないんだよ!」
ってはっきり言ってもいいと思うんだよね。


しかし港区は去年の夏
この廃校する飯倉小学校に5000万円を使って、耐震工事を行っている。
もしこれで廃校後に飯倉小学校を解体したら、
ずぇったいにいろんなところから叩かれるだろうな。
耐震工事までしたってことは、今後も飯倉小学校の建物を
利用するってことだろうけど、一体何に使用するつもりなんだろう?