「裁判員制度」導入は適切なのか?



最近、新聞やTVニュースでも、「裁判員制度」を聞くことが多くなった。
それだけ国民の関心が向けられているんだろう。
参考リンク1
参考リンク2
参考リンク3
まぁ、簡単にまとめると
司法の世界の人だけじゃなく、一般国民も裁判に参加して
有罪・無罪や量刑を考えることにしましょう
っていう制度なのだが、なかなかこれは難しいと思うんだよなぁ……。


確かに、国民が国民を裁くっていうのは
民主主義の観点から考えると、道理に合っているような気もするんだけど
法律の専門知識も無く、普段ディベートとか論理的な話し合いをする訓練を
していない人にとっては、中立的かつ客観的に裁判の行方を見守るのは
難しいんじゃないのかな?
検察側の言い分、弁護士の言い分の双方を偏りなく聞いて
論理的・中立的な判断を下すために「裁判官」ってのがいると
俺は思ってるのだが……。


それもこれ、特別な理由が無い限り
裁判所からの裁判参加要請を断ることはできないんでしょ?
(つまり、裁判員は国民に与えられる義務ということになるらしい)
確か、正当な理由がない場合の裁判への不参加は、罰金なんだっけか?
もし俺にこの要請が来たときは、すごい断りたいんだけどなぁ……。
っていうのも、
「裁判の経験も法律の知識もないのに
 そんな責任の重い仕事をこなす自信がない。」
ということや
「生涯、自分が参加した裁判の守秘義務を負うのが嫌だ。」
と思うんだよねぇ。


まぁ、まだこの件に関しては審議中で
裁判官と裁判員の人数、守秘義務の範囲、
有罪・無罪・量刑の決定の際の裁判官と裁判員の力関係をどうするか
なんて事を議論しているらしいけど
今国会で成立するのかなぁ……。


別に俺はこれに対して反対してるわけじゃないんだけど
(いや、むしろこの制度は「開かれた司法」って観点から見れば
 賛成するべき制度だよね。)
いざ自分が呼ばれたときは、絶対に「いやだなぁ……」って思うんだろうな。
多分、喜んでやりたい人なんかは、少ないと思うんだけど……。