2003年の国Ⅰ官庁訪問日記「第16話〜番外編②〜」



今日は、直接官庁訪問の話を書くわけではない。
んじゃ、何を書くのかというと
電気・情報系を専門にする公務員について考える。


同じ理工系でも、土木・建築系や農業系の採用枠って結構あるじゃん?
省庁で言うと、国土交通省とか農林水産省になるねぇ。
ところが、電気・情報系の人って、どこに行けるのかって考えると
みんなすぐに思いつく?
一応、メジャーなところでは
総務省(情報通信行政)とか特許庁(特許審査官)になるかな?
ちょっと昔の資料(リンク切れのため、参考リンク無し)だと
平成13年の電気・情報系の採用者(約50人)の半分は、
この総務省特許庁に集中している。
その他だと、例えば
警察庁(サイバーポリス?)
経済産業省(知的財産・情報産業行政?)
国土交通省(防災通信や道路情報通信?)
気象庁(気象や地震関係のシステム開発?)
独立行政法人の各研究所(研究員)
あとよくわからないけど、毎年
農林水産省厚生労働省文部科学省も1名、2名いるっぽい。
しかしながら独立行政法人以外は、ほとんど研究・開発職ではないため、
技術系行政官としての仕事につくんだよな。


やっぱ、電気・情報系って民間の仕事になるのかねぇ……。
お隣の韓国とか他のいろんな国には、「情報通信省」ってのがあって
総合的に、IT推進政策とか情報通信政策を一元的に扱う機関があるのだが
日本では、その動きはない。
一時期、小泉首相がそういうことを言い出したみたいだが
どうも実現することは、なさそうである。
参考リンク


大体さ、俺みたいな電気・情報系を専門にする人にとって、
「公務員」ってのは、まずほとんどの人が考えないんだよね。
国家公務員はまだしも、地方公務員は情報系の採用枠すらないし。
普通の電気・情報系の学生の場合
就職先を考えるときに、ほとんどの人が大手電気メーカー、
ソフトウェア会社、情報・通信会社、ベンチャーを志望する。
ちなみに俺の同期の就職先は、
富士通、日立、SONYIBMRICOHKDDI、松下、マイクロソフト、etc……。
だから俺なんて、「何でまた公務員なんて志望するの?」
って聞かれるぐらいなのだ。(笑)
みんな
「そんなおもしろくない仕事してどうするんだよ?」とか
「よく、あんな一生安月給でいようなんて思うよな。」とか
「あんな激務な職場は、寿命縮むぞ!」と言われる始末。
まぁ、確かにそう思われるのもわからなくはない。
確かに、その指摘も間違っていないしなぁ……。(笑)
なぜそんな状況になるかという一つの理由は
就職先に困らないってことがあげられるんだろうな。
「就職先が見つからない」って言ってる人を聞いたことがないし。
あとは研究や開発ができないので、みんな毛嫌いする傾向があるんだな。
まぁ、人気の無い方が採用されやすいっていう利点もあるけどさ。(笑)


上記の会社なんか、それこそ日本だけじゃなく
グローバルで海外に進出している会社だ。
自分の開発した商品とかが、実際に世界中に出回るのっていうのも
すごくやりがいのある仕事ではあるよねぇ。
そういう道もありだったんだよなぁ……。(遠い目)


→第17話〜番外編③〜に続く!