靖国神社で聞いてきた。



「ちょうど仕事で近くに来てる」っていう事もあるし
「一国家公務員として真面目に考えてみたい」って事で
仕事が終わってから、靖国神社に行ってきました。
途中の九段下あたりで浴衣の女の子をちらほら見かけて
気になってたんだけど、靖国神社に近づくほど
浴衣の女の子が増えるじゃん?
何だろうって思ってたんだけど
どうやら今日から靖国神社の「みたま祭り」だったらしい。
参考リンク


ご存知の通り靖国神社
天皇や国家のために死んだ人達が祀られている。
その中には、戦争のA級戦犯である
東条英機」達も合祀されていて、
小泉首相の参拝でいろいろ問題になっているよね。
これに対して、政府の方では国立の
無宗教戦歿者追悼施設の建設がどうのこうの言ってたけど、
あの話ってその後どうなったのかな、と思っていたら
ちょうどいいタイミングで
「国立無宗教戦歿者追悼施設の反対!」の
署名活動をしている団体がいた。
こういうのを正面切って聞くのは、多少怖かったんだけど
勇気を出して、そこにいた人に聞いてみた。


俺:「すいません。何で、これに反対なんですか?」
男:「だって、ここには戦争で亡くなった人達が祀られてるんだよ。」
俺:「いや、でも靖国神社固執する理由が俺にはわからないんですが。」
男:「昔から靖国神社には、戦没者が祀られているんだ。
   何で今になって、場所を変えなくちゃいけないんだよ?」
俺:「外圧に屈するのが嫌なんですか?」
男:「それもあるけど、そもそも靖国には長い歴史があるんだ。」


〜その後、この人は10分くらい
靖国神社の歴史を延々としゃべり続ける。
俺は内心、しまったと思った。(笑)


男:「何々これこれだから、そういうわけで……」
俺:「いや、靖国神社の歴史はともかくとして
   俺思うんですけど、A級戦犯ならまだしも
   徴兵されて国のために死んでいった人の尊厳のためにも
   靖国のように、戦死者を祀る施設は
   あっても良いのかなって思うんです。」
男:「ほぅ、なかなか話がわかるじゃない。」
俺:「なら、何で靖国神社にこだわるんです?
   国立の無宗教戦歿者追悼施設でも、
   十分その目的が果たせるじゃないですか?」
男:「それじゃ、ここに祀られている人の魂が安まらないんだよ!」


この一言でピンっときた。
ようやくこの人の言いたいことがわかった(ような気がする)。
靖国神社は、宗教的には「神道」だけど
無宗教戦歿者追悼施設に祀るとなると
宗教的な意味がなくなるんだな。
なるほどなるほど。そういう事だから、
この問題に反対してる人がたくさんいるのかぁ。
でも宗教が絡んでるとなると
多分、この人達を説得するのは厳しいんだろうなぁ……。


そもそも、小泉首相靖国神社に参拝しなければ
こんな話も出てこなかったんだろうけどねぇ。(笑)