政府の災害対応



ご存知のように、新潟・福島両県で起きた水害では
自然の力に対して、人間がいかに無力なのかを思い知らされた。
参考リンク


実は俺の友達が、まさに水害中心地に実家があるらしく
彼の実家は、バリバリに避難勧告が出てたらしい。
しかしながら、彼の実家は高価な貴金属を扱っている商店。
避難したくても、商品をそのまま置いていけないということで、
避難勧告が出てるにも関わらず、あえて家に残ったらしい。
確かに、お店にある貴金属類を全部持って
近くの小学校の体育館に避難するのもねぇ……。
逆にそっちの方が、危ないような気もするよね。(笑)


さて、こういった「災害対応」っていうのも
国民の生活と安全を守るって意味で、
政府がやるべき大事な仕事だよな。
ところでみんな、今回この水害の件で
政府が具体的にどんな事してるか知ってる?
俺もついさっき
「こういう災害対応って、どの省庁がどんな事をするんだろう?」
と思ったので、調べてみたんだ。
とりあえず、内閣府が16日15時現在に公表した
「平成16年7月新潟・福島豪雨による被害状況について(第9報)」
を見てみよう。
参考リンク


ここの7ページ第5章の(1)に政府、(3)に各省庁の対応が出ている。
政府の対応としては、
「災害対策関係省庁連絡会議」なる物を開催して、
ここで各省庁に指示を出しているのかな?
あと、井上防災担当大臣と佐藤内閣副大臣が現地調査ということで
新潟入りしているらしい。
主な各省庁の対応としては
(「○○災害対策室」等の設置だけの省庁は省略)

防衛庁
政府調査団の輸送を担当、並びに被災地の復旧のために自衛隊を派遣。

消防庁
職員並びに長官を現地に派遣。

海上保安庁
ヘリコプター3台とゴムボート3隻で
住民の救助や行方不明者の捜索。
並びに職員の派遣。

中小企業庁
中小企業の被災状況を調査。
政府系金融機関に、災害に係わる特別相談窓口の設置、
災害復旧貸付の適用、既往債務の条件緩和を指示。

国土交通省
河川監視用カメラと衛星小型画像転送装置による現地画像の提供。
職員の派遣。大臣が現地を視察。
排水ポンプ車14台と照明車11台を現地に派遣。
国土政策技術研究所等から専門家の派遣。
国土地理院から職員の派遣と被災地周辺の災害対策地図をHPに掲載、
並びに被災状況確認のため天候が回復次第、空中写真撮影を実施。

気象庁
気象監視体制の強化と防災関係機関に気象情報を提供。
今回の豪雨を「平成16年7月新潟・福島豪雨」と命名



ふむふむ、いろんな省庁がいろんな事やってるよねぇ……。
俺が意外に思ったのは、消防庁の職員派遣かな?
消防庁って、火を消すのが仕事なんじゃないの?(笑)
と不思議に思い、消防庁のサイトを調べて、思わず納得。
そうか、そういえば消防署も復旧活動してるんだよな。(笑)


こういう突然やってくる災害対応って、
関係している省庁のいろんな部署の人が、
休日関係なく勤務しなくちゃいけないので、大変なんだよねぇ……。
(俺も含めて)せっかくの連休の予定がつぶれた人も多いはず……。
本当に関係者はお疲れ様です。(笑)