役所同士の協力って大変!



どこかの省庁とどこかの省庁が協力して
何か一つの仕事をしたりプロジェクトを立てるときには
「かかる費用をお互いでどうするか?」とか
「どの機材をどちらが用意するか?」とか
いろいろと取り決めを交わさなくちゃならないんだけど
当然そういう取り決めってのは、
いろいろと双方の実務者で根回しをしておく。
そんで、その省庁のお偉いさんが書類に判子を押すことになるんだけど
書類には、当然その仕事を行う上での双方の責任者も書かなくてはいけない。


しかしながら、「誰の名前を最初に持って行くんだ?」とか
「相手方の責任者とこちら側の責任者の役職が対等でない。」とか
いろいろとそういう形式上の事で、結構時間がかかったりするのを見てると
社会人なりたての俺には「何だかなぁ……。」と思えてしまう。


お互いが納得するまで、この手の交渉をしてると
書類一つでとんでもない時間がかかってしまうんじゃないかと
勝手に心配してるんだけど、
やはりこれも仕事を進める上での大事なプロセスの一環らしい。
たかが紙切れ一枚だけど、されど紙切れ一枚ってのも事実で
そこに書かれている内容が契約書みたいなもんだから
(法的拘束力があるのかどうか知らないけど)
いったん判子を押してしまうと、もう逃げられないわけだ。(笑)


だから、どちらもなるべく自分に利するように
「これこれこういう場合は、A省の予算で「なになに」を購入する。」
ってな感じの文言をB省は
「職務遂行上必要な「なになに」等の物品は、A省の予算で購入する。」
と変更を迫るわけだ。(意味の違いわかるよね?)
すると今度は
「A省がなになにを担当し、B省はA省の結果を元に解析を行う。」
という文言にA省が
「なお、双方がプロジェクト成果の権利を有する。」
という一文を付け加えるように迫る。
……
ってな感じで、なかなか知的な交渉を繰り返すんだな。(笑)


ほんっとはたから見てると、非常に勉強になるよ。