水谷修先生の夜回り日記



参考リンク
みんなは「水谷修」先生って聞いたことある?
俺も3ヶ月くらい前に、職場で読んだ毎日新聞で初めて知ったんだけど、
この人、いろんな地域の夜の繁華街に出かけては、
中・高校生の非行防止と更生、薬物汚染の拡大防止のために
トロールをするという、最近では珍しいタイプの元高校教師らしい。
(今年の9月に横浜市の教員を辞職されたみたい。)
上記の参考リンクは、この人のコラムのバックナンバーサイトなんだけど、
登場してくる中高生は、
様々な過酷な環境の中でいっぱいいっぱいになって暮らしている子達が多く、
その子達に対して過酷な環境を作ってしまった大人の責任も
決して小さくないんだなと、思わずにはいられない。


さて、俺がこのシリーズで感銘を受けた話をいくつか紹介しよう。
第2回「腐らされた子 救うのが教育」定時制に転任
第18回
第38回マスコミに出たのは…
まぁ、上記の回に関わらず共通して言える事は
基本的にこの人って「理想主義者」なんだと思うな。
いや、別に「理想主義」が悪いなんて事を言うつもりは無いけれど、
相当な情熱と度量が無いと、
こんなに親身になって多人数の子供を助けることなんてできないじゃん?
残念ながら、そこまでできる「教師」って、
そんなにいないのが現実的なところなんじゃないのかな?


そういえば、俺は大学時代に教職科目で「道徳教育」を受講してたんだけど
その先生がまた偉い理想主義を貫く人で
「私を、現場知らずの理想主義者と言う人もいるが
 理想無くして、どう教育を考えればいいのだ?」
なんて話で、1時間フルに理想論をまくし立てる人もいたなぁ……。(笑)
この先生は自分の理想論を自己完結型で話すだけだったけど、
水谷先生は、自分のやり方で「失敗した」子供の話も
ちょこちょこ書いているので非常に好感が持てる。
ただ個人的には、
夜の街や非行に走る子供を「大人」や「社会」のせいに
しすぎてるような気がしなくもないんだよなぁ。


もちろん、「そんなもんは自己責任だろ?」と片付ける事もできる。
非行に走ったり、夜の街に入りびたる意志の決定は、
最終的にはもちろん本人がしてるんだろうからね。
ただ、
「常識・知識や判断力が未熟な子供には、高いセーフティーネットが必要だ」
ってのが、水谷修先生の言い分なんだろうけど
「そこまでして、果たしてどこまで子供を救えるか」っていう
費用対効果が現実問題としてはのしかかるので、
その辺は非常に難しいところだよなぁ……。
実際に先生が受け持った事例の中で、
きちんと更生した事例割合って何パーセントくらいなんだろうね?


まぁ、何だかんだ書いたけど、
俺は水谷修先生のやっている事は正しいと思うし、
一人でもより多くの子供が更生できるように
これからも頑張って欲しいと思う。