社保庁:地方分の随意契約99% 04年度上半期



参考リンク
そもそも、「随意契約」とは何か?って事なんだけど
まず、官公庁が業者に何かを依頼する場合、
通常は入札によって最低金額で落札する業者と
契約を取り交わすかけなんだけど、
業者との契約の仕方として主に

の3パターンが存在する。
一般競争入札」ってのは、不特定多数の業者を競争させ、
最も安い値段を提案する業者と契約する方式で、
指名競争入札」ってのは
発注者が業者の技術力、資力、信用、その他もろもろについて
「適当」と認める特定多数に業者を予め選んで、
その業者間で入札をして最も安い値段を提案する業者と契約する方式で、
随意契約」ってのは
競争の方法によらないで、発注者が任意に特定の相手業者方を選択して
契約する方式なんだ。
まぁ当然、「随意契約」っていうのは
発注者だけの意向で業者が決められるので透明性が低く
業者との癒着の温床になりやすいと言われている。
さらに「随意契約」の場合は、競争の原理が働かないため
ひょっとしたらもっと安くすむはずの案件に対して
めちゃくちゃ高額で契約している可能性も断言できないんだよな。


それだけ聞くと、「随意契約なんて必要なのか?」って思うんだけど、
例えば、中には緊急性・専門性が求められる案件に対して
「この案件は、A社にしか無理だろ?」っていう場合もあるし、
随意契約」の場合は入札方式と違って、すぐにでも業者も動いてくれるし
それなりのメリットはあるんだ。
まぁでもある程度の金額の「随意契約」の場合は、
契約内容や業者の選定理由などの情報を
基本的に開示する必要があるんだろうけどね。


それにしても全契約の99.4%が随意契約ってのは、
明らかに高すぎるような気がするなぁ……。
随意契約での契約総額のうち8割ぐらいは金額が10万円以下の契約みたいだけど、
ひょっとしたら、契約を小分けに分割して
別々の日付けで「随意契約」してるとか、
いろいろ裏がありそうだよなぁ……。(笑)