高性能センサーで雲の中の雷を観測、予報精度を向上



参考リンク
「雷予報」かぁ……。
確かに、飛行場とかレジャー施設とか
いろんなところで需要はありそうな気がするよなぁ……。
だけど正直な話、本当に近い将来に高精度で落雷する場所を
予報できるのかなぁ、と疑問に思ってしまう。


雷の発生メカニズムなんだけど、
雲中の微小な氷が上昇気流によって
他の氷と擦れ合うと正電荷(+)を持つ氷と負電荷(-)を持つ氷ができる。
化学を勉強した事のある人は覚えていると思うけど、
「正電荷を持つ」ってのは電子が少ない状態で、
負電荷を持つ」ってのは電子を余計に持っている状態であるので、
相対的に正電荷を持つ氷の方が、軽いって事になるわけじゃん?
よって、雲の上方の方に正電荷を持つ氷がたまって、
雲の下方に負電荷を持つ氷がたまるわけだ。
通常、雲の中で雷が発生するのは、
上記のように正電荷負電荷を持つ氷の層が分かれるがゆえに、
電気の通り道ができる事による。


実は、雲だけじゃなく地面にも正電荷を持つことが知られていて
雲の下方の負電荷を持つ氷の層と正電荷を持つ地面にも
電気の通り道ができるわけなんだよね。
通常、雲と地面の間には「空気」という抵抗があるので、
ちょっとやそっとじゃ雲と地面の間に電気が流れるなんて事はないんだけど、
何かのきっかけで電気が流れると、これが「雷」になるわけだ。


さて、雷を予報するのに必要になるであろう事なんだけど、
俺的には大事になる事が3つあると思うんだ。

  • ①「雲中の電荷の動きの把握」
  • ②「地面の正電荷量の検地」
  • ③「空気中の電位の観測」

まぁ、雷の源である雲中の電荷の動きを把握する必要があるのは当然だよな。
ただ、上記の参考リンクで
①を可能にする高性能センサーが開発されたって書いてあるみたいだけど、
一体全体どうやって雲中の電荷の動きを捕捉するんだろうな?
んで②なんだけど、基本的には正電荷量が多ければ多いほど
電子はそこをめがけて飛んでくるから、
雷の着地点を予測するために絶対に必要になる。
③に関しては、電気の通りやすい道、通りにくい道が予めわかっていれば
どれだけ雷が地上に落ちてきやすいかを把握できるために、
必要になるんじゃないかな?


ただ、①②③全てに言えるんだけど
「全ての雲」、「全ての地面」、「全ての空間」において調べるとなると
とんでもない労力とお金が必要になると思うんだけどなぁ……。