高島市長/助役・収入役「当面置かず」



参考リンク
中学校の公民の時間だったかで、
自治体の組織の仕組みについても勉強したんだけど、
復習がてら地方自治法を読み直してみた。
すると、助役と収入役の業務内容についてこんな記述があった。

第167条
副知事及び助役は、普通地方公共団体の長を補佐し、
その補助機関たる職員の担任する事務を監督し、
別に定めるところにより、普通地方公共団体の長の職務を代理する。


第170条 
法律又はこれに基づく政令に特別の定めがあるものを除くほか、
出納長及び収入役は、当該普通地方公共団体の会計事務をつかさどる。


地方自治法

まぁ平たく言うと、助役は副市町村長、収入役は金庫番って事か。
でも最近は、どこの自治体も財政難のために
助役が収入役を兼務するパターンもかなり多くなっているらしい。
確かに実際の収入役の仕事って
現金や財産の記録管理とか支出確認とか決算調整とかなんだけど、
以前と違って指定金融機関を導入する町村が増えたり、
財務会計業務を全部コンピュータにさせてたりするので、
収入役の実質の業務って、随分昔に比べると少なくなったんだろうな。


ただ、高島市みたいに助役も収入役もいないとなると
それはそれでちょっと不安のような気もするけどなぁ……。
海東英和市長は、
「幹部職員それぞれが助役・収入役の分まで頑張ってくれ」
という発言をしてるけど、基本的に役所ってのは組織が縦割りなので
例えば「部長」なら自分の部を所管するわけだし、
「支所長」なら自分の支局を所管するわけなんだよね。
そういう状況の中で「助役の分まで頑張れ」と言われても、
どこからどこまで自分が口を出していいか、とか
複数の部にまたがる業務を誰が指揮すればいいか、とか
市長が暴走しないか(笑)、とか
なかなか難しい問題もあるとは思うんだよなぁ……。


とりあえず、助役と収入役を空席にしたまま
半年〜1年後に再検討するとの事だけど、どうなるのか非常に興味深い。