日本の四季ってすごいよなぁ……。

monja2005-04-10



俺の近所も桜が満開で、
そこかしろに酔っ払いの大学生達が……。
まぁ、急性アルコール中毒には
くれぐれにも気を付けてくれよ。(笑)


しっかし、ほんっと日本って
春夏秋冬いろんな表情を見せてくれるよなぁ……。
春は満開の桜。夏は連日30℃を超える毎日と蝉の鳴き声。
秋は紅葉と美味い食べ物。冬は辺り一面の銀世界。
これだけ、「季節」の表情が違う地域って
他にはなかなかないよねぇ……。


そうそう、高校で「地理」を選択した人はわかると思うけど
ケッペンの気候区分」でおもしろい話があるので
今日はそのネタを書こう。
さて、そもそも「ケッペンの気候区分」とは
ドイツの気候学者ケッペンが考案した気候区分法なんだけど、
「気温」と「降水量」のわずか二つ要素で
気候区分を決定できる特徴があるんだ。
この「ケッペンの気候区分」は、わかりやすく扱いやすいので
今でも、気候・産業・文化・農業を論ずる上で
欠かすことができない気候区分法なんだ。


さて、この「ケッペンの気候区分」によると
世界の気候区分を主に下の14個の属性に分類できるんだ。

Af(熱帯雨林気候)
Am(熱帯モンスーン気候)
Aw(サバナ気候)


BW(砂漠気候)
BS(ステップ気候)


Cfa(温暖湿潤気候)
Cfb・Cfc(西岸海洋性気候)
Cw(温暖冬季少雨気候)
Cs(地中海性気候)


Df(亜寒帯湿潤気候)
Dw(亜寒帯冬季少雨気候)


ET(ツンドラ気候)
EF(氷雪気候)


H (高山気候)

まぁ、頭に「A」「B」「C」「D」「E」「H」が付くのは、
それぞれ「熱帯」、「乾燥帯」、「温帯」、「冷帯」、
「寒帯」、「高山帯」を意味してる。
二文字目の「f」「w」「m」「s」は、
それぞれ一年の降水パターンを意味していて、頭が「C」の場合だと
 「f」は「雨季や乾季が無く一年中ある程度の雨が降る」
 「w」は「夏が雨季、冬が乾燥する」
 「s」は「冬が雨季、夏が乾燥する」
というような事を表している。
三文字目の「a」「b」「c」は、気温によってさらに細分化されてて
「a」が暖かく、「c」が寒い事を表している。


さて、「ケッペンの気候区分」では
日本がどういう属性に分類になるかというと、
北海道はDf、その他はCfaってな感じになるんだ。
まぁ北海道が「Df:冷帯」に属するのは、誰も文句は言わないだろうけど
沖縄が「Cfa」ってのは、ちょっと納得いかないよねぇ……。
青森と沖縄が同じ気候区分にカテゴライズされるんだぜ*1!(笑)


あとおもしろいのが、日本海側の豪雪地帯の場所。
基本的に日本海側の盆地って、夏は30℃以上まで気温が上がり
冬は数メートルの雪が積もるよね。
よって、そういう場所では夏よりも冬の方が
降雨(降雪)量が圧倒的に多くなるために、厳密に「ケッペンの気候区分」に従うと
「Cs:地中海性気候」に属してしまうことになる*2
あんな雪の積もるようなところが地中海性気候だぜ?!(笑)
まぁ、「ケッペンの気候区分」ってのは
ヨーロッパの植生に基づいて作られてるからしょうがないんだけど、
「もともと日本海側の豪雪地帯ってのは、
 世界的に見てもすごい特殊な気候なんだよ。」
と、誰かが言ってたなぁ……。


さぁて、久しぶりに高校時代に使ってた地図帳でも開いてみるかなぁ。



*1:「A:熱帯」に属するためには最寒月平均気温が18℃以上必要なんだけど、沖縄はそれがクリアできないがために「C:温帯」に属すことになる。

*2:冬に最多雨月があって、最少雨月降水量の3倍以上になると「s」になる。