狙った相手だけに聞かせる音声伝送システムにMIT発明賞



参考リンク
いやぁ、これすごいよね。
俺達の感覚だと、
何も障害物の無い空間で音を出せばその音は四方八方に広がるから、
音源の後方にいたとしても音が聞こえるわけじゃん?
そうじゃなくて、ある方向だけにピンポイントで音を飛ばすってのは
普通じゃ考えられないよなぁ……。
んで、日本でもこの「ハイパーソニックサウンド」を利用した製品が
販売されているみたい。参考リンク


このシステムの原理は、大まかに書けば以下のようになる。
まず、送信したい音を変調波にかけて、
人間の可聴領域外の超音波に変換する。
周波数の高い超音波はほとんど回折しないので、
これで指向性の確保ができるわけだ。
さらにこの超音波を大出力で空気中に放射すれば
「大出力時」に特有の「非線形ひずみ」が生じる。
しかしながら、変調波をうまく設定してあげれば
元の音を「非線形ひずみ」として生じさせる事ができて、
結果的に指向性を確保したまま元の音を伝えることが可能になるわけだ。


まぁ、概略を書けば上記のような感じになるのだが
この「非線形ひずみ」ってのは、なかなか理解しがたい現象なんだよね*1
とりあえず今日1日で
この「非線形ひずみ」を説明するのは行数がかかりすぎるので、
明日以降に「研究」カテゴリーで書くか。



*1:大学時代に音を研究してた俺もよく聞く言葉だったのだが、なかなか理解している人は少ないように思う