国勢調査など官民競争入札、総務相が検討を指示



参考リンク
う〜ん、国勢調査も民間がやる時代になるのかぁ……。
まぁ竹中大臣も「官から民へ」を唱える最右翼者だもんなぁ。(笑)


ただ実際問題、公務員の純減目標達成のために
不必要な事務事業を大胆に整理するって事で
「農林統計」「食糧管理」「北海道開発」の3部署がやり玉に挙げられてるので
この話が出てきたのも、ある意味必然なのかもしれない。


さて、参考リンクを見て非常に気になる記述があるんだよね。

 ただ、国勢調査では、個人情報保護法の全面施行などによるプライバシー意識の高まりから、居住者が回答を拒む例も増えているため、各省庁では統計調査の民間開放に関し、「住民の警戒感が強まり、回収率が落ちるのでは」と懸念する声が出ている。市場化テストを推進する経済財政諮問会議は省庁側に、「省庁のバッジを民間業者に貸すなど、工夫次第で何とかなる」と説明しているが、今後の協議でも論点となりそうだ。

これ、各省庁側の言い分も経済財政諮問会議側の言い分も
かなりひっかかるところがあるんだよね。


まずは、各省庁側なんだけど
仮に統計調査を民間に解放した場合、
「国が直接やるのであれば国勢調査の回答を提出するけれど
 民間がやるのであれば提出しないよ」
っていう人がどれだけいるんだろうっていう事だね。
国民がどう思うかは別問題だけど、
大体現行制度の場合でも
公務員が直接一軒一軒家を回って国勢調査の回答を回収してるわけじゃなく
嘱託の人に回収させてるんだから、
個人情報保護のリスクなんて民間に解放したところで
そんなに変わらないんじゃないの?
それに、現行制度で行われた前回の国勢調査の回収率が散々だったんだから
民間解放に対していちゃもんつける前に
回収率を上げる手段を考えて欲しいよなぁ……。
「国政選挙を義務化してその時一緒に国勢調査させる」
とか、できないもんなのかなぁ……。
(いやぁ、やはりできないんだろうなぁ)


経済財政諮問会議側も
何だか当たり前の事を言ってるだけなので、いかがなものかと思う。
国勢調査ってのは国の事業なんだから、
受注する民間業者の回収員が、省庁のバッチをつけたりとか
何かしら「国の事業です」みたいなシンボルは付けるのが当然じゃないの?
まぁ果たしてそれだけで、回収率が上がるかどうかってのは
非常に疑問が残るところではあるけどねぇ……。


いずれにしても、国勢調査の個人情報をめぐって
前回の国勢調査回収時には、偽の回収員が出たくらいだから
その辺もしっかり考えないといけないよね。
きっと、回収員が省庁のバッチなんか持っていても
一般の人なんか偽のバッチ見せられても
本物のバッチの方を知らないんだから、
きっと騙される人も出てくると思うなぁ……。